Microsoft Windows Network:共有フォルダ・インターネットへの接続障害

発生環境

・Windows XP Pro/Home

・Windows Vista Home Premium

・Windows 7 Home

(Microsoft Windows Network)

 

同一ネットワーク上の複数台のクライアントで

あるクライアントは共有フォルダ、インターネットに接続できるが

別のクライアントは共有フォルダ、インターネット接続不可能という現象

接続可能だったクライアントも再起動することで接続不可能になる

 

以下確認内容および対処内容

1. HubとLANケーブルのループ確認

ネットワークに障害が発生するケースとして稀にあるのが

LANケーブルがHubをループしているケース

特にユーザーで配線工事をした場合、知らず知らずループを作ってしまうことがあります

 

が、今回はHubが複数台存在したもののループしておらず、問題なし

 

2. ファイアウォールのチェック

次にネットワーク障害を発生される原因として、ファイアウォールソフトウェアによるブロック

特に家庭向けソフトウェアの場合

標準で共有フォルダへのアクセスをブロックしているケースも多いです

さすがにインターネット接続まではブロックしませんが

 

ユーザー側で新規にインストールしたファイアウォールもなく、ブロック設定もされていなかったため

このケースも当てはまりません

 

3. ネットワーク接続の確認

いろいろ確認している最中に気付いたこととして

全クライアントを1つのワークグループに所属させ、共有フォルダ環境を構築していたものが

ワークグループに所属しているクライアント一覧を見ていると

刻々と増減を繰り返しているのです

ある瞬間では3台しか表示されないワークグループの表示を更新すると5台になったりします

 

そこで1台のクライアントのWindows起動時ごとのIPをチェックしていると

192.168.0.xのセグメントと192.168.1.xのセグメントを行き来していました

なお、全クライアントのローカルIPはDHCPサーバにより割り当てられる設定になっています

つまり怪しいのはDHCPサーバ、今回のケースではルータがその役割を担っていました

 

ネットワーク上を調べたところ、ルータのほかに無線Hubがあり

機能としてDHCPサーバが搭載されており、機能はオンでした

 

ルータと無線Hub

ネットワーク上に2つのDHCPサーバが違うIPセグメントを提供していたことで

擬似的に2つのネットワークグループが存在し、互いに通信できなくなっていたのでした

 

原因が分かってしまえば対処は簡単なため

無線HubのDHCPサーバを無効にすることで解決しました

 

設定の違うDHCPサーバが複数あった場合、このような現象が起こるという

珍しいトラブルを経験できました

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